土用の丑の日の名脇役

うなぎというとイメージするのは身の方で、特に蒲焼のタレにつけられた茶色いものを想像する人が多いでしょう。うなぎは夏バテ防止に効果的な栄養素が豊富で、しかも美味しいということで日本人に広く愛されています。滅多に食べられない高級食材ということで、土用の丑の日はうなぎを食べる口実ができる嬉しい日として認識している人もいるかもしれませんね。

しかし、うなぎの魅力は身だけでなく、肝にもあります。ここはうなぎの肝臓の部分で、肝焼きや肝吸いにしていただくのが一般的です。実際には肝だけではなく広く内臓を意味しています。うなぎでは特に胃の部分が食材として使われています。

焼いて食べる場合は内臓だけを集めて串に刺し、タレにつけて焼きます。蒲焼のような味でいただけます。内臓なので普通の蒲焼をイメージしていると何の魚だかわかりませんが、身に対して少量しかとれないので、高級食材として使用されています。

肝吸いは脂肪分が少ないことを活かした料理で、うな重やうな丼に添えられる形で提供されます。これもまたお酒のつまみにぴったりです。
吸い物の方はエキスがたっぷり含まれているので、蒲焼を食べる元気がない夏バテ時に食べるのもお勧めです。

うなぎの肝は栄養もたっぷり

うなぎの肝は美味しいだけではなく、良質な栄養素が含まれているというメリットもあります。
体力回復に有効なタンパク質、視力維持に役立つビタミンA、貧血改善に良い鉄分、健康や美容効果が期待できる葉酸などが含まれています。身の部分は脂質が多いですが、肝はタンパク質がメインです。低脂肪でコリコリした食感が楽しめます。

ビタミンAは免疫力アップや目の網膜色素の主成分になります。脂溶性ビタミンなので摂りすぎは良くないですが、毎日大量に摂取し続けるのでなければ大丈夫です。鉄分はうなぎの血液に多く含まれていて、貧血になりやすい女性には特に嬉しい成分です。体力を使う人やアスリートも毎日しっかり摂取したい栄養素です。肉類のレバーに負けないくらいの鉄分が含まれています。

葉酸は赤血球の材料になる造血ビタミンで、お腹の中の赤ちゃんの正常な発育に欠かせない栄養素です。妊娠中には普段の量の2倍くらいを摂取することが推奨されています。普通の人だと1日の推奨量が240μgで、肝の串焼き1本(40g)で葉酸が152μgくらい摂取できます。2本くらい食べると1日に必要な量が補えるでしょう。不足しがちな栄養素なので、うなぎで美味しくいただくといいでしょう。